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年金で足りるのか・・・老後に向けた貯蓄の悩み

ベンチに座る高齢者

老後の生活資金はいくら必要?

昨今「老後2,000万円」というキーワードについて大きな話題となっていましたが、皆さんはどうお考えでしょうか。
若い世代の人にはピンと来ないかもしれませんが、我々のような40代、50代ともなるとかなり現実味を帯びてきますので、不安にかられるという方も多いでしょう。
この内容としては、夫婦で65~95歳まで生活した場合に年金以外にも2,000万円が必要だという試算による報告書を金融庁が作成したというものです。
これは実際問題として、人生100年時代を迎える世代にとって向き合うべき問題であり、それに備えることが非常に重要なことだと感じています。

では、実際に2,000万円が必要かと言えば、一概には言えない問題です。
不安にかられてあたふたするよりも、大切なことは、まず不安の原因を明確にして、お金の不安を解消する方法を考えることではないでしょうか。
まずは自分たちが受け取る年金の額を計算し、不足となる分を補うにはどうすればいいか、働けるうちから考えておくことがポイントなのです。

年金額の確認は年金定期便やねんきんネットからすることができます。
そして次に、老後の生活費はいくら必要かを概算で書き出してみましょう。
これは家計簿をつけていればだいたい予想することができます。
その数字を見て、年金だけでやっていけるのか、不足する場合はいくら必要なのか、具体的な数字を出すことができます。

老後に向けた貯蓄の考え方

老後の生活に必要な金額がわかったら、次に考えるパターンは2つあります。
1つは受給できる年金額でやりくりできる生活にシフトするために、何を削るか考える方法と、もう1つは不足する金額を補う収入源を確保することです。

金融庁が出した2,000万円というのは、月に5.5万円不足するとして30年間の計算で算出されたものです。
ですがすべての家庭に当てはまるわけではありませんので、個々の家庭できちんと数字を出してから、老後のための貯蓄について考える必要があります。
老後資金についてたくさんの情報が飛び交っていますが、不安がるだけではなく現実として捉え、受け取る年金額と必要になる生活費を把握することが大切なのです。

自分の老後をプロデュースする

昔のように、年金さえ貰えればなんとか生活していけるという時代は終わりを迎えているのかもしれません。
自分がなりたい老後プランを立て、そのために必要となる貯蓄額をどう得るのかを今から考える必要があります。
ただ情報に右往左往するのではなく、自分のおかれた現実をきちんと理解することから始めましょう。

退職した後も100年まで生きると仮定すれば、第二の人生も相当長くなるでしょう。
趣味に時間を費やすのか、つつましく生活するのかを決めるのは自分です。
お金を貯める方法、節約の方法はいくらでもあります。
それを始めるかどうかで老後不安の対策に繋がりますので、早い段階で検討されることをおすすめします。